レーザー白内障手術を再考

2023.10.11更新

レーザー白内障手術を開始してから…7年。おかげ様で、約500眼以上のレーザー白内障手術を担当させて頂いた…感慨深い。今思えば…導入当初に先進医療によるレーザー白内障手術がその範疇に入ったのが大きく、多くの貴重な経験をクリニック、そして私に享受してくれた。使用レンズの内訳は、割愛するとしても、かなりの数のレーザー白内障手術を経験させて頂いたと思う。2016年秋に…世界最先端の医療を下之城にの熱い思いと清水の舞台から飛び降りるつもりで…導入しラーニングカーブを経て…そろそろ自分になりに総括しても良い頃だと思った。

当院では毎火曜日、保険診療でのマニュアル手術を行なっている。多くの患者様に喜ばれ…開院以来一定のクオリティー以上のものはお届けしている自負はある。レーザー白内障装置を導入して…同時にベリオンと呼ばれる術中ガイダンス装置をマニュアル手術時にも積極的に使用するようになった事。今では当たり前だが…見え方の質(QOV)にこだわり、ガイダンス下で当初から積極的に乱視矯正レンズを多用してきたのも大きな要因かと思う。そのような貴重な経験は…日々私に、そしてクリニックにアップデートされパンプアップし続けている。では…保険診療内だけの医療レベルで充分?確かに…レベルは高い。

それでも…なおレーザー白内障手術で、全例の白内障手術が行えればと個人的には思う。導入直後から、日々その思いは強くなっている。それは何故か???

自問自答してみる。
レーザー白内障にも欠点は…ある。未だに解決されない単一のPIサイズ(アメリカンサイズ)。高額な購入費用。そして…永続する高額な保守点検料や維持費。保険診療に載せられるものでは決して無い。今の日本では、自費診療でしか生き残る道はなく、クリニックの裁量次第。全国的にも下火になってきているのが事実。医療側と患者様にとっても金銭的な問題が大きいんだ…と思う。

当院では、偶数週の金曜午後にレーザー白内障手術を行なっている。専属オペナースの存在や共に経験を積んできた頼れる相棒(ORT)と人員を厚く配置し、プライドを持ってより普遍的で安全性が高く、より高クオリティーなレーザー白内障手術を提供し続けている。レーザー白内障手術を選択され、オプションでの多焦点IOLを選択する患者様も多く見受けられる。レンズの進歩も目覚ましい。価値観は千差万別たがら…私個人としては、レーザー白内障手術や多焦点の存在を知った上で、ご自分の判断で取捨選択して保険のマニュアル手術を選択されるのであれば、何も問題はないと思っている。要は…こういった医療を自由に選択が出来る時代だと知って欲しい。

私が注目するレーザー白内障手術の一番の秀逸さは、水晶体前面(前嚢)に描かれるその正円。たった数秒だか…視軸中心に、または瞳孔中心に0.1ミリ単位で拡大、縮小出来る技術は、到底人知の及びえる領域では無い。オートメーション化されていて人や術者による差は皆無。白内障手術を担当している術者なら、この意味や凄さが分かるはずだ。その正円を通して水晶体嚢の中にレンズが収まる。ど真ん中に収まる。当院では、レーザー白内障手術希望者には、全例でオラシステムも活用し、度数ズレのリスクを回避し、かつCTR(カプセル補強材)を挿入している。自費だから出来るサービスなのだが…。物理的に考えても…正円であればのちのち前嚢収縮を起こした場合でも、その力のベクトルは円の中心に均等に向かいレンズはズレにくいはずだと考える。

白内障手術のいわゆる難症例や手術後のトラブル(核落下やIOL偏位、強膜内固定など)にも、多数経験をさせて頂く立場から…もし初回の手術をレーザー白内障手術で施行していれば、結果は違っていたのかもしれないと思う時は…ある。私は、私の経験値からレーザー白内障手術を初回からお薦めさせて頂いた患者様もいる。数年前に思い描いた難症例こそ、レーザー白内障手術が向いているとの思いは今も変わらない。痴呆や、手術時期を大きく逸脱した白内障や95歳以上の昔は手術適応を疑うような方々が、レーザー白内障手術の恩恵を受けた現実を体験し、より年月を重ね、経験を積んだ今、医師として、金銭的な問題が解決出来るのなら…全ての白内障手術にレーザー白内障手術がベストな選択だと思う。その技術は折り紙つき。精度の高い術前検査機器から術中ガイダンスシステム、オラなどアシスト機械とも上手く共存して…患者様に普遍的でより質の高い手術を提供し続けられるのがレーザー手術なんだと思う。

人は経験を得る代わりに歳をとる。この頃、本当に実感する。術者として、いつまでそのクオリティーを維持出来るのだろうか?と考える。器械はメンテナンスし続けなければ故障する。さて…この莫大な精密機器達のメンテナンス料を私は…院長として、これからも捻出していく才を求められるのだろう。そして、自分が…大切な人達が、白内障手術を受けるのなら、迷わずレーザーで…その思いは今後も変わることは無いんだろうと思う。

勉強会

2019.06.28更新

先日の23日には、品川での硝子体ビデオセミナーに参加し、そして、まさに今日(27日)京都でのアルコン社主催のプレミアサミットに参加してきた。

一つが、網膜硝子体のセミナー。ビデオセミナーなので毎年のように好きで参加している。以前のブログにも載せた事があるが、いつもクリニックでやっている硝子体手術の技術確認と、最新の知見を学べる私には貴重なセミナーだ。今回、特に感銘を受けたのが自家網膜移植。巨大黄斑円孔に対する新しい治療法として、従来のインバーティッドILM法やフリーフラップILM法でも閉鎖しない巨大でかつ陳旧性のMHがターゲットになるが、向きをしっかり整えてあげると視力の回復も期待できるらしい。

 

あとは、ビデオセミナーなので…毎回名人達の工夫しているセッティングやその手術のコツや思考なんかを一日中見て聞けるから、同じように気持ちになって体感できる。横浜市大の山根先生の強膜内固定も…文献からは読み解けないコツやノウハウを見つける事ができた。普段やっている手技だからこそ目から鱗の時間だった。少しでも名人に近付きたい。

 

そして京都では…今や完全に老視治療として注目を浴びている3焦点レンズの国内承認レンズの発売に伴うユーザーミーティングであった。うちも7月から承認3焦点レンズを先進医療で使えるようになるから是が非でも参加したかった。その真の実力や先行して使用した先生の本音を知りたくて…悪路の中京都へ向かった。
未認可3焦点レンズを使用している私の経験による知見と今回の日本初承認3焦点レンズの違いを誰よりも早く自分で知りたかったからだ…。

 

屈折矯正の世界で尊敬する同窓のビッセン宮島先生が先導し行った治験の結果を傍聴することが出来たのも至福な時間であった。多焦点の患者様で迷った時に、私がバイブルとしている本を執筆された先生で、特に感銘を受けるのがいつも患者様本位の医療を実践されているところだ。

 

ミーティング中、すでにヨーロッパでは3焦点が市場を席巻しているのは既成の事実だが…近いうちに日本もそうなるだろうと私は感じた。それだけ、実力、患者様満足度の高い真のプレミアムレンズなんだと理解したからだ。

 

外来をしていて…2焦点と3焦点の違いを聞かれるが、個人的な意見として2焦点と3焦点を自由に選べるのなら迷わず3焦点を選ぶくらい光学技術に雲泥の差があると思っている。だから、今まで自費扱いであったが、3焦点レンズも勧めてきた。それでも金銭的な問題や、ハローグレアが嫌な人、コントラストを気にする人には、片眼を手術してカスタムする方法が良いんだと思う。

 

もちろん…大前提としてメガネを使わない生活を望まれる方が対象となるから、そもそもの入り口が肝要だ。我々は患者様のニーズを決して取り間違えてはいけない(自戒の念を込めて)

 

これまで以上に、単焦点レンズの特性を伝える義務があるし、今回の日本初承認3焦点レンズと未認可3焦点レンズの違いも正確に伝える義務もある。少ないが2焦点が眼科的には良い患者様もいる。これまで、レーザー白内障とともに真摯に多焦点IOLを手掛けてきたうちの経験が活きてくるんだと思う。明日からでも、的確なアドバイスができる自信がある。

 

網膜自家移植に、夢の老視治療。ひと昔前では、考えも及ばなかったし不可能とさえ思われていた技術革新。だが最期は…それを提供する医療人の熱意や伝え方だと思う。しっかり襟を正し、最新の情報を集め自分の経験に照らし合わせて咀嚼して、患者様には引き続き、後悔のない選択をしてもらえるクリニックであり続けたい。

そんな開院当初の思いを強くした2つの勉強会でした。

補足として…自分が受けたい医療かどうか?今回の承認3焦点レンズは、自分自身にも入れて欲しい、大切な人に入れたいレンズだと断言できる。そんなプレミアムなレンズを使用できる幸運に感謝したい。

タイガー復活

2019.04.16更新

ゴルフをしない人もする人も…誰もが知っているゴルフ界のスーパースターであるタイガーウッズが4大メージャー大会の一つであるマスターズで逆転優勝をした。まさに大復活劇であった。

 

世界中のプロゴルファーを含む多くのゴルファーの憧れであり、少しでも近づきたいと思える唯一無二の存在である。彼を見てゴルフを始めた人は数知れず…私もそのうちの一人。年齢も同じのもあるが、今は多く見られる完全なアスリート体型。筋トレも取り入れた初の王者。だから憧れた…。

 

飛距離、アイアンの精度、アプローチ、パッティング…どれを取っても敵無しだった20代の全盛期。そこから暗転…プライペートでの大スキャンダルで世間を騒がせた30代。相次ぐ膝、腰の故障で、誰もが…彼はもう終わったと言われたここ数年間。

そんな彼が…去年の最終戦で劇的優勝を果たし…まだまだタイガーここにありを誇示した。やっぱりゴルフ場が、ゴルフをしている姿が一番格好良い!スイングや飛距離は、確かに年齢により変化した。絶対的なアドバンテージがあった飛距離は今は武器にはならない。また、帽子姿は抜群に格好良いのだかラウンド終了時に帽子を取ると…なんとも寂しげな頭皮。完全なるオヤジ。でも経験を活かしたマネージメント力とタイガーパターで奇跡を起こす予感。ラウンド中の雰囲気も戻ってきた。どれだけの肉体的、精神的な鍛錬や努力をしたんだろう。

 

思入れもあるため…ひいき目で彼を応援してしまうが…派手なパフォーマンスをする一方で、常に冷静なプレーに4日間終始した姿は圧巻。逆転優勝も、首位のモリナリが自滅した感もあるが、最終日にタイガーと一緒にラウンドしたからこそのプレッシャーがそうさせたんだと思う。周りのパトロンもみんなタイガーを応援するから…他のプロはやっていられないのが正直な気持ちか?

私は…彼のフェードボールを打つ姿が抜群に格好良いと思っている。ゴルフをやっている間は追い求めていく姿だ。球筋も…。そして、最終日、一番心に残っているのが9番のパター。これぞタイガーパター。このプレーがサンデーバックナインの流れを作ったんだと思う。パターは、我々素人が唯一プロになれる領域。感性も大事だが芝目や傾斜によるラインや強さ…ぜひ日々の努力により玄人になりたいものだ。今回のタイガーの完全復活により、勇気づけられた同世代の男は多いはずだ。

10000回転カッター

2019.03.12更新

『最新が最高』とのフィロソフィーを実感した出来事があった。

ある日、巨大裂孔網膜剥離の患者様…網膜変性巣が裂けたことが原因の丈の高い網膜剥離の手術を依頼された。他の部位(下方)にも変性巣があり硝子体との癒着が強そう。難しい…。直感が働いた。

救いは上方の裂孔であること。黄斑剥離が起きていないこと。術後に体位制限が必要だが、座位でも治る。厳密でなくても良い。

いつもの7500回転カッターから10000回転カッターを選択した。(当院は全例で25Gシステムを使用している。)

 

結果として…この選択が功を奏した。原因裂孔が網膜変性巣だから当然硝子体牽引と癒着が強い。10000回転カッターは、剥離している網膜直近まで近づけても網膜の挙動が安定している。はためかない。変な合併症を引き起こさずに思い通りに硝子体を処理できる。ストレスが少ない。

裂孔が大きいので、架橋静脈が存在した。網膜挙動が不安定だと…誤って傷つけ出血する事もある。たぶん、普通に7500回転だと出血していたと思う。

下方の変性巣も慎重に処理したが新たに裂孔を作ることも無かくガス置換を行えた。下に穴があくとさらに厄介になる。

 

難しいケースであったが、いつもより短時間でかつ安全に手術を完遂することが出来た。

 

今後パッカーの発症には注意が必要となるが、『最新こそ最高』を身をもって体験した出来事であった。

 

その後…stage4の黄斑円孔の予定手術時に剥離を併発していた患者様の手術にも10000回転カッターを途中から使用し無事に終了できた。それでも他の場所に3ケ所も医原性裂孔が生じたことを考えると…ゾッとする。全例で10000回転カッターを使用する必要は無いが…網膜の状態によっては上手く7500回転カッターと使い分ける必要があるし、手元にストックしておくことで、技量が同じでも、もう一段階クオリティーの高い手術も提供できると確信した。

温故知新の心を大切にしながらも、機械の進歩には…いつも驚嘆しかない。

おかげさまで5周年

2019.02.12更新

下之城眼科クリニックを開院して丸5年が経ちました。ひとえに皆様のご指導とご支援のおかげです。ありがとうございました!

開院してからの様々な出来事が思い起こされるが…多くの患者様に出会えた事、そして、その笑顔に携わらせて頂けたことが私の一番の嬉しさであり活力の源でもありました。これからも…。

 

そして…私を頼りに手術目的の患者様をいつも沢山ご紹介してくださる諸先生方。不安な患者様に寄り添うクリニックの姿勢は崩さず、微力ながらベストな診療をしてきた自負はあります。緊急対応も出来るシステムが整っていますので、これからもどうぞよろしくお願い致します。

 

特に嬉しくもあり、反面申し訳無く感じるのが、遠方にも関わらず長年通院してくださる当クリニックファンの患者様。ただでさえ我々の不備でお待たせしてしまう外来診療。待ったあげくに私と話す時間はほんの数分間。状態が良いと…すぐに会計にまわす現状。お会いするたびにいつも、有り難さに身が引き締まる思いです。また、患者様からの紹介や口コミを聞いて来院される新規の患者様は…これからも当院の財産でありその数の多さは誇りです。常に一期一会の出会いと考え、スタッフ一同ご縁を大切にしていきたいと考えています。眼のことは何でもお気軽にご相談ください!

 

クリニックだから出来ること…クリニックにしか出来ないことを模索し続けてきた5年間だったのかな?と思います。私はクリニックこそ一番サービス精神(優しさや思いやり)に溢れたスタッフ達の集団で無いといけないんだと自論を持っています。もちろんリーダーである私がその理念の最前線に居て実践し続けること。その感覚をいかにチームスタッフ達と共に育てていけるか?がポイント。一人として違う意識のスタッフが居ては駄目なんだと…これからも永遠の課題として続けていくものなんだと思います。

 

もう一つ開院して嬉しかったことは、それは…スタッフ達との出会いであり、彼女達がそれぞれに成長していく姿を間近で見守れること。それも一番の特等席で。私は人生の目的は日々成長していくことだと考えているタイプ。自分以外の存在が、成長していく様がこんなにも心地の良いものなのか?と新発見させられているから驚きだ。

 

そして、5年間で分かったことがある。それは、成長速度が早いスタッフ達には共通する特徴があること。

 

それは『患者様本位』という私が一番大切にしている考えが自然と根本にあり、ミスをした時に言い訳をしないで、すぐに打開策や改善策を考えられる柔軟さを持っていること。患者様のために自己犠牲をいとわないこと。そして…臆病者や心配性の性分が多いのかな?報、連、相が徹底していること。必ずどれかが突出している。

 

誰でもミスをするし、ミスをすれば言い訳したくなる。その気持ちは分かるが…現場ではその時間がもったいないし、何の意味も持たない。患者様本位のスタッフは、次に同じような場面で同じミスをしないためには…と、しっかり仲間同士でマネージメントができている。医療現場では一の一番にして欲しい行動だし、出来ているスタッフ達は私から見ていても頼もしく見える。

 

次の5年間で…どんな患者様達に出会え、笑顔になれる手助けが出来るだろう?そして、何人のスタッフ達と出会えて、その成長を見守っていけるのだろう?楽しみにしながら…また明日からの診療を、初心に戻ってリスタートしていきたい。

 

明日から、私も含めクリニックのユニフォームを一新します。我々の笑顔や思いやりのある言動や行動だけでなく…目でも楽しんで頂ければ嬉しいです。これからも、下之城眼科クリニックをどうぞよろしくお願い致します。

そして、いつも影ながら私やクリニックを支えてくれている妻に最大級の感謝を込めて…5周年記念のブログの締めとしたい。

仕事納め

2018.12.29更新

年末に向けて、最強寒波が到来していますがみなさん体調などは崩していないでしょうか?

 

下之城眼科は、26日に仕事納めをしました。その前日にみんなで忘年会をして、1年の労をねぎらい、2次会でカラオケにも行きました。職員達とするカラオケは、実は初めてで…少しの緊張感と新たな発見の連続で、意外と楽しく盛り上がりました。スタッフ達の普段見られない一面を見れて、距離が近くなった気がします。笑。

 

今年も様々な出会いや経験をさせて頂きありがとうございました。また、下之城で多くの患者様の笑顔に出会えました。医師として最良な瞬間です。また患者様には、毎日のようにうちのスタッフ達を褒めて頂きます。院長としてこの上なく幸せな瞬間です。そんな瞬間が多かった一年でした。

 

うちのスタッフ達は、みんな患者様に優しくて、真面目で、努力家が多く向上心を持って業務を遂行してくれる人材が集まってます。時には、そんな職員達の姿勢に励まされる自分がいます。ありがとう!こればかりは時の運なのか?私はいつも人には恵まれている性分なんだと…実感します。

 

来年も、微力ながら…スタッフ一同、患者様本位の地域医療に貢献していきたいと思っています。医師として、院長として私も皆さまに感謝して毎日を過ごしていけるよう…しっかりと心身ともにリフレッシュしてきます。

 

今年も、大変お世話になりました。1月4日には、最良のコンディションと笑顔で職場に戻ってきます…皆様どうか良いお年をお迎えください!そして…来年は、今年以上のサービスを提供できるクリニックに成長していく事をお約束致します。

【是非ご覧ください】レーザー白内障手術をもっと知って頂くために「レーザー白内障手術.com」を立ち上げました。是非ご覧ください。

2018.11.08更新

下記のサイトよりご覧いただけます。(別サイトに移動します)
https://femtosecond-laser-cataract-surgery.com/

レーザー白内障手術.com

学生さん

2018.11.07更新

視能訓練士の実習生が1ケ月間…うちでの実習を終えた。

依頼を受けた時に、学生さんに教えてあげられること?…なんだろう?それもORT実習生…クリニック初の試み。大丈夫かな?とりあえず、うちのORT達に任せることにした。うちのモットーは職種や年齢に関係なくやりたいことや興味のあることを自由に経験してもらうスタイル。経験が何よりの財産。可能性が無限大な学生さんにもそれが一番良い…。

振り返ってみると…彼女がいる間、実にバリエーション豊富な患者様達が来院され手術やムンテラをすることとなった。引きの強さは本人が持っているものとは言え…ほぼ全ての手術を見せてあげられたのはタイミング的に良かった点かと思う。眼科研修医だって勉強になるレベルだから…。

内容は…網膜剥離の準緊急手術(ランチビト)、眼内炎の緊急手術依頼、緑内障手術も見せてあげられた。予定の手術日には、様々な硝子体手術があり片眼白内障手術の回転の早さ(入れ替え)や両眼同時手術の実際。難症例白内障手術の対応策。そしてレーザー白内障手術。見方を変えると…このボリュームを当たり前にこなせてくれるうちのスタッフ達がいかに優秀なのかが分かってもらえたら嬉しいと思う。私もお腹いっぱい。笑

診察室では、台付きをしてもらい。実際の外来を体験してもらった。無事に手術が終わり、感謝してくれる患者様やどこか調子が悪く愚痴っぽくなる患者様。不安で悲壮感漂う患者様。開院以来の馴染みの患者様で、楽しくたわいのない会話を楽しんで帰られる患者様。差し入れをしてくださる患者様。全ては患者様で成り立っている構図も見えてきたはず。喜怒哀楽にまみれた人情劇を特等席で生ライブ体験させてあげられたのかな?これが私の考える開業医スタイル。

検査員達は、どこでも視力検査や諸検査に追われる日々を過ごす。実務だけは一人前になるが…気をつけないと実はクリニック内で一番診察室と遠く…生の患者様から一番疎遠となり得る存在なんだ…と。そう実感してもらえたなら嬉しい。事件はいつも診察室で起きている…一番伝えたかったこと。主役である患者様がどんな気持ちでクリニックや病院にかかり、検査や診察を待ち…そしてスタッフにどんな態度、言葉をかけられたいのか?かけたら良いのか?考え続けて欲しい…そんな検査員になって欲しい

今回、とても勉強熱心で、優秀な学生さんが臨床実習に来てくれた。クリニック全体が刺激になった。お疲れ会や食事会の席で、うちのスタッフ達数人の実名を挙げて感謝してくれていた。そのスタッフ達は、部署の垣根を超えて、学生と軽く見ず同じ医療人として接してくれた結果なんだと思う。相手には良い印象として伝わる…。嬉しかった…そんなスタッフ達と働けている自分が嬉しかった。忙しいと、つい傍観者になりがちなところを気遣い迎合してくれた姿勢が嬉しいかった。

彼女が外来中も、あまりに熱心に質問してくるものだから…私も出来る限りの経験談を話した。最後に…実務上では、あまり見かけない神経眼科に強いORTになってくださいとお願いした。今回のうちでの体験が彼女にとって何かしらの糧になったのなら幸いだと思う。慌ただしい日常の中で、充分なカリキュラムを作れなかった事は、クリニックの課題とし、また普段の患者様本位のクリニックに戻る。

再会

2018.10.09更新

今週末…親友と呼べる友の一人に久しぶりに会った。仕事の関係で…彼が高崎を離れて早5年。その当時は、それぞれの家族よりも長い時間を過ごした恋人以上の関係だった…笑。とにかく仕事が終わればゴルフ練習場で一緒に打ちっ放しをして、その後反省会と称し食事会。翌朝…早朝にランニングでお互いの家の真ん中辺りで会ってしばし併走。別れてお互いの仕事に行くみたいな。徐々にビジネスの話だけでは無く…本音で全てを語り合える関係になっていった。密度の濃い付き合い方をしたのは実は…1年やそこら。その間に、趣味や生き方、考え方が合う稀有な存在だと気付かされた。

私が一番苦労した時に…誰よりも一緒に居てくれて趣味に仕事にストイックに取り組む私に嫌な顔一つしないで歩調をあわせてくれた。彼の尊敬するところは…とにかく人の誘いを断らない身の軽さ、好奇心の高さとその行動力。高度成長時代の日本を支えていたであろうビジネスマンを今でも地で行くタイプ。人と人の繋がりを最も重要視するスタイル…見習うところが多い。想像だが…仕事人間だった父親の働き方に似た香りのする懐の深い漢。だから…彼が高崎を離れる時に、敢えて友達になってもらえるように私からお願いしたのだった。

今回も会ってすぐに…昔の関係性にタイムスリップしていた。離れていた時間の長さは関係なかったようだ。懐かしく居心地のいい感じ。あれから…彼はマラソンを続けている。時々フルマラソンに参加して鍛錬していると。凄い。

また、当時、彼がゴルフで結んでくれた縁は、今でも感謝してもしきれないもう一人の親友との出会いをプレゼントしてくれたものだった。なかなか家族ぐるみの付き合いが出来る友には、そうは巡り会えない。

久しぶりに会った日に、意気投合し深夜2時近くに自宅に帰った。彼は相変わらずお酒が大好きだったが…飲み方はいつもスマート。私は終始ソフトドリンクで付き合った。私が思い通りに働けている現状を知って…喜んでくれたようた。今回の連休中に、ゴルフに行く約束をしていたが…折角やるなら紹介してくれた彼も交えた3人(私の親友2人)が良いと無性に思った。

 

実は、ある時期彼は交通事故に遭い…九死に一生の大怪我を負った。痛かっただろうし、不安でさぞ辛かったことだろう。幸い名古屋にいるうちの父親が力添いをしてくれたようで…感謝された。奇跡的にカンバック出来たが、二度と会えなかった可能性すらあった。そして、今回のゴルフは怪我後初なんだと知った。

スタートホールで、初っ端の私が目の前の谷に2発打ち込んだ。復帰後の彼も義理堅く付き合ってくれて谷に…。昔のまま。笑。

途中…2人について行くのが精一杯と言わせてしまったが、身体は痛く無いと言っていたので、変に気を使うのは違うと思った。いつも彼は、我々2人をアスリートゴルファーだと褒めてくれる。私に言わせれば…彼こそ真のアスリートなんだと思う。今まで彼とラウンドして嫌な気持ちにさせられた事が一度も無いからだ…アマチュアゴルファーに一番大切な事。アスリートとは、かくありたいものだと心底思う。

時間さえあえば本当に良く一緒にゴルフをしたメンバー…いつも笑いがあり楽しいラウンドだった。負けず嫌いでストイックな素質の持ち主達なので…相手が上手くいった時は自分の事のように嬉しいし、逆に自分が良いプレーをすると喜んでくれる関係性。

復帰後の彼は…中間ホールで連続パーを取った。ナイスショットも随所に見せ…ナイスプレーで嬉しかった。マラソンで体幹を鍛えている効果だと思う。今回…3人が一緒にラウンドするにはハーフラウンドの時間帯しか取れなかったが…逆に、意図しない程よい満足感を生んだ。休日だけにホールとホール間で待たされる場面があったが、気にならなかった。9ホール終えた頃には…いつかまたこのメンツでラウンドしたいと思った。日本のどこでも、必ず叶うだろう…。

彼は、明日以降また単身赴任の生活に戻る…
今後…息子さんの進学に伴い群馬から家族の拠点を職場近くに移すようだ。多分…物理的に可能な距離に居たのなら私のジム通いに付き合ってくれただろう。私は付け焼刃の知識だが、彼のリハビリに必要な筋トレメニューを考えてあげたんだろうな。笑。

 

今回の再会で、私は元気と勇気をもらった…開院する時にいろいろなアドバイスと百人力の実行力をもらった。院長ではない頃の私を知っていて…院長に成り立ての私に必要であろういろいろな職種の人達を紹介してくれた。そう…人脈をもらった。皆、堅実で良い人達ばかりだった。私は、人との出会いには本当に恵まれている。順調に開院できたのも、揺るぎない信念を持ち続け5年目を現在進行形で突き進めているのも…開院構想時の彼の存在無くしては語れない。

 

当たり前になりつつあるが、何も無かった場所にクリニックが出来、毎日患者様達が信頼して来てくれる日々。周りの皆様に感謝して…彼に感謝して…スタッフと一緒に患者様にとって、今後もより良いクリニックを作っていきたい!初心の頃の思いを改めて思い出させてくれた再会となり、歩んできた道は間違えてなかったんだと自信を持てた収穫の多い連休でした。

今回、彼に私が与えた影響は…可愛い娘さんのためにビール腹をシックスパックに変える決意をしてくれたことのようだ。笑 またの、再会を楽しみにして…下之城で私なりに精一杯毎日を過ごす。彼に笑われないように…。

ついに…

2018.08.25更新

先日、ついに体脂肪率14パーセント台に突入した。本格的に肉体改造に挑んで7ケ月になろうとしていた…。始めは、ほんの少し昔の自分を取り戻してみたい、見た目を変えてみたいと思ったのがきっかけだった。友達や周りに細マッチョ宣言した手前、辞められなくなっていた…自分も冗談ぽくただシックスパックを見てみたいと軽く思っていただけだったのだが…。

自分の特徴として…目標を決めたらなるべく身近な人にフォーカスしてそんな人がいたら真似る。ただ真似して、疑問をぶつける。一例で言うと…ゴルフのスコアを良くしたいと決めたら、まずゴルフ仲間の一番上手い仲間を観察して、良いところを真似る。ラウンド中に質問する。なるべく一緒にいる。手術もしかり…。今は白内障の手術はLenSxの精度に近付きたいと日々挑戦している。

今回のシックスパックへの目標…探してみたが身の回りに目標とする人がなかなか居ない…。まずは、本屋に行ってみた。[30日であなたもシックスパック]日めくりカレンダー的に1日4種類のエクササイズが載っている。1ケ月やってみた…確かにスタート時よりはウェストは細くなったが私のシックスパックはどこ?恥ずかしがり屋さんなの?

友達は、その1ケ月でも『良く続くね』と言ってくれたが…納得できない。結果にコミットしたい→次はライザップ?と思いいろいろ調べてみた。1ケ月の腹筋トレで、私の思考はリバウンドは一番嫌だし、この歳でただ痩せるだけでは絶対体力や運動能力が落ちると分かっていたので、やるなら疲れにくい身体も同時に手に入れてやろうとなった。そして通うなら自宅や職場から極力近い場所であることを条件にした。

もちろん自分で某有名ジムに通う…考えてみたが、そもそも筋トレマシーンや肉体改造の知識がない。絶対続かない…時間とお金の浪費になるだろうとなった。

結果…自宅から5分とかからないプライベートジムに話を聞きにいく事にした『自分史上最高の身体へ』…キャッチーな企業理念。見るからに筋肉質で引き締まった店長が丁寧にヒアリングをしてくれて、聞くと普段の体脂肪率13%台…目標にしたい。その日に入会を申し込んでいた。自分への挑戦が始まった。

 

改めて…3大栄養素と身体の関係を教えてもらった。食事が大切。分かっていたが…医学部の時とは違い筋肉目線での話。面白い。まず、作りたい身体、なりたい身体を決める。私の目標はゴリマッチョでは無く、細マッチョだったので…糖質を控えた高タンパク食で週2回90分の筋トレプログラム(4ケ月間)となった。

そして気づいた…世の中糖質だらけで、特に精製された糖(ショ糖や果糖や異性化液糖など)が溢れかえっている事に。これら精製された糖は人間の歴史において、つい最近まで存在しなかった。中毒性があり肥満や糖尿病の原因にもなっている根本だと…。

 

知識を持ち帰り、家族にジュースを辞めさせた。口にするのは、なるべく自然のもので飲料は、極力水かお茶に変更。息子と2人で身体を作るのは口にするものと合言葉も作った。私も…断酒した。適量のアルコールは気分を落ち着かせる効果があるが…息子だけ好きなジュースは駄目はおかしいと思ったからだ。

ありがたかったのは、90分の筋トレで、私の錆びついた身体が故障し、仕事に支障が出たりトレーニングを休む事のないようにしっかり運動強度を調節してくれて、緩徐に目標に近づくプログラムになっていたこと。でも毎回、毎回限界の少し先まで追い込まれているのはご愛嬌?笑。

始めて3、4ケ月。すぐに結果が見えた1ケ月目とは違い…運動強度に身体も慣れ毎回頑張っているのに測定結果が出てこない…停滞期。気分も乗らない…なんで、好きな物を好きなだけ食べたら駄目なの?なんで辛いトレーニングをしないと駄目なの?そもそも何のため?ジムでもグチることが多くなった…。

目標を達成しないで4ケ月が経った…毎回トレーナーの方は変わるのだが、複数回担当してもらい顔見知りになってきたので…彼らなりの苦悩や実体験も教えてくれるようになっていた。みんな悩みは一緒なんだ…。辞めないで延長してみよう。だいぶノウハウは分かってきたし、自分自身無理はしていない。ただし60分2回のプログラムで大丈夫とのアドバイスをもらった。

 

だだ、何度となく…くじけそうになった私を最終的に鼓舞した要因。それは…目に見えて身体が変わってきた事…シックスパックが見えたり隠れたり…うっすらと。こんな形だったんだ…昔を思い出した。そして維持したい。もっとくっきり見てみたいと願望は募る。ロカボ(低糖質)生活にしてから…食後眠くならないし身体が軽い。自重懸垂もMAX1回しか出来なかった入会時。今は肩幅より広いワイドグリップにして10回出来るようになってきた。引き締まったが確実にパワーがついている。ゴルフでの飛距離が以前より伸びて困る場面もあるが…トレーニングを通して、精神的にも限界からでも『やれるんだ』と思える自分を取り戻せた。

 

あと1ケ月のプライベートレッスン。体脂肪率15%を切るとシックスパックがしっかり挨拶してくれるようになった。今後一人でもトレーニングを続けていけるよう…知識の整理や故障しないプログラム構成の確率。トレーニングフォームを意識して、どんどんトレーナーに質問をぶつけていきたいと思う。そして…昔の身体を取り戻したいと思わせてくれたある人との出会いに…感謝したい。