近視進行抑制

2017.08.01更新

ORTの保坂です。

8月より、近視抑制の点眼薬の低濃度アトロピン(マイオピン)治療を始めました。

治療には低濃度アトロピン(マイオピン)を使用します。 この点眼薬は、アトロピンを0.01%配合させた点眼薬で、Singapore National Eye Centre(SNEC:シンガポール国立眼科センター)の研究に基づいて開発されたものです。

※日本でも7大学(旭川医科大学、大阪大学、川崎医科大学、京都府立医科大学、慶応大学、筑波大学、日本医科大学)にて臨床研究が始まりました。当院の目薬も国内臨床研究と同じ目薬を使用しています。

 

子どもの近視は、主に眼球が楕円形に伸びてしまう(眼軸長が伸びる)ことで、ピント位置がずれることにより生じるケースが多くあります。近くで見ることが習慣化してしまうと近視になりやすく、一度眼軸長が伸びてしまうと戻ることがありません。そのために眼軸長の伸びを抑えることが、近視の進行を抑制するためには重要となります。

マイオピン(アトロピン配合)点眼薬は、近視の進行を遅らせる(眼軸長の進展を抑制する)という点で統計的にも臨床的にも有意義な効果が確認されている唯一の治療法です。

 

【マイオピンの特徴】

・副作用がほぼ皆無の良好な近視抑制薬です。
・近視の進行を平均60%軽減させると言われています。
・日中の光のまぶしさに影響を及ぼさないため、サングラスもほぼ不要です。
・目の遠近調節機能(手元を見る作業)に殆ど影響を与えません。
・近見視力の低下に殆ど影響を与えず、更に累進屈折眼鏡も不要です。
・毎日就寝前に1滴点眼するだけの、非常に簡単な治療法です。
・目薬(1本5㎖)は両眼用で1カ月の使い切りです。
・点眼薬はGMP(医薬品製造管理および品質管理基準)準拠の工場で製造されています。

軽度や中等度の近視の方で6~12歳の学童の方が対象となります。

本治療は自費診療(保険適応外)になります。ご相談や費用や詳細の確認は当院までお問い合わせください。

 

 

投稿者: 下之城眼科クリニック